ちょい呑みスタンド440

株式会社いまでやが運営する東京・築地の「蔵葡(Kurabuu)」は、日本ワインをはじめ、常時200種類以上のワインや日本酒が楽しめる人気のワインバル。業務用酒販店の直運営とあって、そのラインナップと料理のマリアージュが人気の秘密だ。場所柄、日曜日は定休日であったが、酒好きオヤジのいまでやの通称「親方」が立ち飲みを立ち上げた!?

 2019年8月11日から始まったこの立ち飲みは、「蔵葡(Kurabuu)」から、日曜日だけ「初代ちょい呑みスタンド440」と店名が変わる。スタッフは、運営する「いまでや」で「親方」と呼ばれ親しまれているこの店の店主である前田嘉夫さん(54才)ただひとりだ。昼のちょい呑みをテーマに掲げ、毎週日曜日の12時から18時までオープン。「いまでや」勤続15年で、酒を知り尽くした前田さんのセレクトするドリンクメニューと、おつまみ、お客さんの世代に合わせたBGMセレクトまですべてワンオペで、「親方ワールド」が炸裂する。

親方とは前田嘉夫さん

 「まだはじめたばかりで、毎度、試行錯誤の繰り返しですよ。それと今のところこのお店では、自分が一番楽しんじゃっているかもですね」と語る前田さん。普段は営業マンとしてスーツにハットとトラディショナルなスタイルで、バチっと決めている前田さんも、この日は飲み屋のオヤジとしてなのか、カジュアルな出で立ちで、ベレー帽に清潔感のある白いTシャツ姿。オンオフを使い分けるファッションセンスが光っています。

お酒のジャンルを問わず
親方のこだわりセレクトが楽しみな店
持ち込みOK!
おつまみもあります

 今のとこと宣伝はもっぱら自身のSNSのみ。「フェイスブックだけでなく、案外昔からのツイッター仲間も来てくれるんですよ。そうだ、曲は好きなのを流しますから、リクエストバンバン言ってくださいね。先週は昭和歌謡で盛り上がって、アカペラのカラオケ状態でしたよ」と、やはり一番楽しんでいるのは、店主「親方」かもしれない。でもそういう店が後からジワジワと常連客が付いてくるものなんですよね!

一番楽しんでいるのは「440」ご主人の
前田親方カモ!? 笑

 「今後は、ソムリエがドリンクの可能性を探る空間や、アルコールのラボ的な活用もしていきたいですね」と意気揚々に語る親方。人生100年時代とすれば、まだ折り返し地点だ。

取材協力

初代ちょい呑みスタンド440

営業は毎週日曜日午後12時より!

東京都中央区築地1-5-11 AS ONE GINZA EAST 1F

「日本外食新聞」ソトスマ2019年9月15号掲載