Vol010.日本橋「ふくべ」

東京駅より徒歩3~4分。昭和風情たっぷりの老舗酒場「ふくべ」さん。日本酒を呑みつけていない時分に、伺うにはまだまだ早過ぎると思っていた酒場のひとつがここ。最近呑みはじめるにつれ、そろそろ伺いたいとの気持ちがフツフツと大きくなって来た矢先のこと、この度は幸運にもその機会に恵まれた次第。

この出会いというか、機会を大切にせねばと、呑み仲間を誘ってのお邪魔と相成りました。シンプルで素っ気ない外観ながらも、年季の入った縄暖簾からして先制パンチを食らいます(笑)

この外観、昭和好き呑ん兵衛には堪りません。木製の引戸をガラガラと引けば、目に飛び込んで来る渋いカウンター。壁一面にズラリと並んだ銘酒の数々。何とも良い雰囲気に、出来れば深呼吸をしたいところです。

ご主人に2人の旨を告げると、右奥のテーブル席へと促されました。数卓のこじんまりとした小部屋のようなスペースに、灼けて煤けた四方を囲む壁。ドーンと積まれた小振りな酒樽と、数え切れない程の日本酒の銘柄が書き記された木札など、カウンタースペースに負けず劣らず良い雰囲気です。「予約でいっぱいですが、1時間半程で良ければ」との有難いお言葉、甘えさせて頂きテーブル席に腰を落ち着けました。

まずは我慢していた深呼吸をと、鼻から目一杯吸い込んでホッと一息。お父さんが銘柄、種別、甘辛が記された日本酒のリストを渡してくれ、「どれも500円から600円位なので」と一言。なんとその数41種類。しかし正直なところ全く分かりません(苦笑)

日本種の前に、まずは瓶ビールをお願いして乾杯! 突き出しの昆布を突きながら、アテに「おでん」、「しめ鯖」をオーダーします。薄口のダシで、さっぱりながらも旨味を感じる美味しいおでん。しめ鯖は、しっかりと〆られた感じで、キリッとして良い感じ。

次は日本酒をと思い、無知な私はご常連らしきお隣の方が頼んでいた「樽酒」をお願いして「塩辛」と「お新香」を追加です。店名の「ふくべ」と書かれた綺麗なラインの徳利は出来るなら買って帰りたいところです。樽の匂いがプーンと残る樽酒は旨いの一言、塩辛ってなんでこんなに合うのでしょうか。お新香もきゅうり、なすなど5種類程が、綺麗に盛り付けられ見た目にもおいしい一品。

短い時間ながらも、お酒がグングン進みます。この日はここで約束のタイムオーバーですが、大満足の「ふくべ」詣でとなりました。次回は渋さ満点のカウンターで愉しみたいと思います。ご馳走さまでした。

今宵のお店

ふくべ

東京都中央区八重洲1-4-5

【ハムカツ図鑑FileNo.10】

東京駅近く、ハムカツ推しの立ち呑み酒場。ご自慢のハムカツは旨味強いプレスハムを使い、衣薄めでカラッと揚げ上がり良く流石の一言!!ハムカツLove❤

お店「立ち飲み処 呑うてんき」

形状: 正方形を揚げ後、斜め切り

厚さ(推定): 7.0㎜

衣: 細 

価格: 150円

ハムカツ堂 店主 profile

ハムカツ家の長男ハムカツ太郎。昭和の匂い愛好家であり、BUKATSUDO「みなとみらい昭和文化研究部」部長。2017/5/7「ワケありレッドゾーン」2018/7/17「マツコの知らない世界」に出演。とにかく『ハムカツLove❤️』なオトコでございます!

元祖!ハムカツドウはこちら
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ハムカツ太郎のハムカツドウ