Vol009.銀座「三洲屋」

JR有楽町駅より徒歩約5分。銀座のもうひとつの三州屋がここ「大衆割烹 三州屋 銀座一丁目店」。三州屋さんでかきフライを頂こうと思いながらも、ここ2ヶ月程はご無沙汰と寂しい限り。この日は銀座に存在するもう一軒の三州屋さん、銀座一丁目店にお邪魔することになりました。

実はこちらの三州屋さんには初めてのお邪魔です。路地奥の隠れ家的な銀座店とは異なり、銀座レンガ通りに面してこじんまりとした一軒の大衆酒場。「三州屋」と白で抜かれた藍色の暖簾に、年季の入った白木の引き戸。磨りガラスから漏れる店内の灯りと、シンプルながらも良い感じに年月を経て来た味のある雰囲気で、昭和風情が漂いなんとも堪りません。引戸をガラガラと引いて店内へとお邪魔をすれば「いらっしゃいませ」と、お母さんが迎えてくれました。若干の素っ気なさを感じるのは、銀座店と同じかも(笑)

さて店内は、分厚い一枚板の白木の大きなテーブルが6卓のみ。広過ぎず、狭過ぎずで、ホッと落ち着く広さ。ひとり呑み出来るカウンター席が無いのがちょっと残念か? フロアを仕切るのはお母さんのみ。奥の厨房にはご主人と息子さんでしょうか? 営まれているのは3名だけのようですね。

この日はカニカマとアスパラのお通し
これが待望の「かきフライ」

お約束の「かきフライ」と「燗酒」を2合お願いしました。カニカマとアスパラのお通しで、燗酒を頂いているところに「はい、お待ちどうさま!」と供された待望の「かきフライ」。真っ白な皿に見るからにカラッと揚がった小太りのかきが5個。その姿を見ただけで口の中は唾液の大洪水。ガブっとかじれば「じゅわぁぁぁぁ」っと、かきの旨味が口いっぱいに広がって幸せの極み。燗酒を流し込めばあまりの幸せに腰が砕けます。

純粋にかきの旨味が口に広がり
ます

調子に乗って「かき豆腐」を追加。これまたブリっと小太りのものが4個に豆腐と春菊。口の中にはフライとは異なるかきの純粋な旨味の嵐。これまた燗酒の良いアテとなり幸せの時間が続きます。

熱燗がすすみます

ガラガラと引き戸が引かれて入って来た60半ばと思しき男性客に「あら、お久し振りね!」とお母さん。「ご無沙汰しちゃって、退職してからだから2年振りかな。久し振りに仲間で集まろうということになってね。後から5人来るから。」「まぁうれしいわ、皆さんにお会い出来るのが楽しみだわ」と、とても嬉しそう。何だかこちらまでホンワカしちゃいます。

一丁目の三州屋さんは、銀座店より常連率が高そうで良い雰囲気。またこちらの「かき料理」を愉しみに訪れたいと思います。ご馳走さまでした。

今宵のお店

大衆割烹 三州屋 銀座一丁目店

東京都中央区銀座1-6-15

【ハムカツ図鑑FileNo.09】

銀座一丁目の老舗酒場。ハムカツは丸型のペラハム2枚を重ねて揚げたまま、昭和の肉屋タイプで盛付けも美しい佇まい(^^) ガブッと齧ればサクッとホロっとノスタルジ~ めちゃ幸せ(^^)ハムカツLove❤️

お店「銀座升本」

形状: 丸型を揚げたまま

厚さ(推定): 1.0㎜   2枚重ね

衣: 中細

価格: 500円

ハムカツ堂 店主 profile

ハムカツ家の長男ハムカツ太郎。昭和の匂い愛好家であり、BUKATSUDO「みなとみらい昭和文化研究部」部長。2017/5/7「ワケありレッドゾーン」2018/7/17「マツコの知らない世界」に出演。とにかく『ハムカツLove❤️』なオトコでございます!

元祖!ハムカツドウはこちら
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ハムカツ太郎のハムカツドウ