『マコトのコゴト』其の三

東京でのサラリーマン生活を捨てて、放浪人生を歩み始めた。行き着いた先は、瀬戸内海を有する笠岡という小さな田舎町。駅前で店を営む五十路手前の居酒屋オヤジの愚痴や小言を綴ります。

居酒屋とアンガーマネジメントについて考えてみようと思う

オレらはいつも元気を与えて笑顔を返してもらうという仕事をしている。 仕入れから飛び回って、仕込みでヘトヘトになって、営業中はフル活動して、 どれだけ疲れててもお客様が帰りしな「美味しかったよ」「ありがとう」「今日は来てよかった」と言いながら笑顔を見せてくれたなら 1日の疲れなんて吹っ飛んでしまう単純バカな人種だけが飲食という職についているんだと思っている。 もっとも、お金をいただいて更にありがとうと言葉をかけて頂けるなんて、こんないい職業は他にはないかもしれない。

ところが…だ。 この単純バカどものささやかな幸せをいとも簡単にぶち壊してくれるような無粋な奴らってでも存在するんだよね。

・ワガママばっか言う奴

・モンクばっか垂れる奴

・大声や粗暴な振る舞いで周りに迷惑をかける輩

オレが店やってるとこは…年寄りばっかしでさ。ワガママでモンクばっかで失礼で、周りが嫌な顔してるのにドヤってみたり。特に団塊の世代ってのがややこしいんだよね。ホントなんぼ金持ってるかしらんけども御免蒙りたいよな…っておもっちまうこともある。

もちろんそんな困った年寄りばっかし言ってわけでもないんだけどさ。タマにそういうのに当たっちまっただけでほんとウンザリなんだよね。で、オレは考えたんよ。

「感情を無にする」が出来たらストレス溜まらないんじゃないかって。 目の前でどんなことが起きても一切の感情を閉ざしてしまえばいいのかと。

そう思い始めてから早速それを実行に移してみたよ。どんなのが現れても、どれだけくだらないことを目の前でほざかれても、一切の感情をシャットアウトしてみることにしたんだ。

結論から言ったら無理だったね。オレが今まで大事にしてきたものを放り投げちまったかのように思えてきてさ。それになによりいつも来てくれてるお客様が面白くないって顔してるんだよね。なんで止めてくんないんだよって顔してるし。 

で結局帰ってもらったんよ。てか、追い出して塩を撒いちゃったけど。

居酒屋はパブリックな場所なんだって、俺が勝手に「居酒屋の師匠」だと思っている人から言われたことあるんだよね。

パブリックな場所だからある程度ルールがなきゃダメだし…それは「常識」ってことなんだけどさ。 人に迷惑かける人には居てもらっても仕方ないんだよね。他のお客様の笑顔を守れないしさ。それってさっきも言ったかもしれないけど一番大事なことじゃん?

そのためにはアンガーマネジメントなんかしてる場合じゃない!っつーのが結局俺が出した結論。でも、ストレスなくなればやる必要もないしね。

今回はコゴトっていうよりかボヤキみたいになっちまったな(笑)

まあ、店をやるにはそのくらいの覚悟は必要だってこと!以上!

マコト拝

Profile ねぶと屋店主 佐藤マコト

岡山県笠岡市にて魚居酒屋「ねぶと屋」を2010年より運営。2000年代にはテンポスバスターズに在籍しテキトーな営業スタイルで周囲より悪評を買う。広島でチェーン立ち上げに関わったり岡山の魚市場でブローカーみたいなことしたり。色んなとこ覗いて言うことだけはいっちょ前になった居酒屋オヤジ