『マコトのコゴト』其の十三

東京でのサラリーマン生活を捨てて、放浪人生を歩み始めた。行き着いた先は、瀬戸内海を有する笠岡という小さな田舎町。駅前で店を営む五十路手前の居酒屋オヤジの愚痴や小言を綴ります。

ワンドリンク制ってなんの為にあるのか?

ところで最近よく聞く「ワンドリンク制」のことなんだけどさ。そもそもなんでそんなことせなあかんのかって疑問があるんよね。何も頼むつもりもないクセに、着席しようとするのはどういう神経してまんねんな?

岡山・笠岡にある俺の店では、ある団体のお偉いさんが数名の部下を連れてドヤドヤと店内に。幹部連中はさすがに酒やら注文はするんだけど、当たり前のように着席して、何も頼みもしない取り巻きの部下たち。そんなドアホがおったけど、流石に怒鳴ったぜ? 金魚の糞みたいについてくるしか能がないんだろうけどもよ。

ということはさ、どこか他では、それを許してる店があって、客側も店に迷惑かかってると思ってないんじゃないの?迷惑なら迷惑だって伝えてやらなきゃならんのが、昨今なのよね。言わなきゃわからん、書いてなきゃわからん。そんなものなのよ。で、その役目はオーナーがやらにゃダメよね。店として許さん姿勢を見せるのは、スタッフはおろか店長でも役不足なんよ。まあ、そもそも愛される店作りやってりゃ、客を選べるからそんな心配いらないんだけれどね。

何でもかんでも店に入れたら、たまに訳がわからんのも入ってくるよ。でもね、一度入れちまったものなら、後で排除(お断り)するの大変だからさ。そんなんが混入しちまった日にはホール、キッチン総じて、テンションがダダ下がりになる。オーナーがちゃんと見ててあげないとね、って話でした。

Profile ねぶと屋店主 佐藤マコト

岡山県笠岡市にて魚居酒屋「ねぶと屋」を2010年より運営。2000年代にはテンポスバスターズに在籍しテキトーな営業スタイルで周囲より悪評を買う。広島でチェーン立ち上げに関わったり岡山の魚市場でブローカーみたいなことしたり。色んなとこ覗いて言うことだけはいっちょ前になった居酒屋オヤジ