『マコトのコゴト』其の十七

東京でのサラリーマン生活を捨てて、放浪人生を歩み始めた。行き着いた先は、瀬戸内海を有する笠岡という小さな田舎町。駅前で店を営む五十路手前の居酒屋オヤジの愚痴や小言を綴ります。

男にこそ、止まり木ってものが必要らしい

ここのところのコロナ騒ぎでテレビもクソつまらない。見ていられないのでほぼTVをつけることもなくなったが、今朝出勤前に時報代わりでつけてたテレビでまたくだらない話題を取り上げていた。それが「コロナ離婚」ってワードがバズってるらしいってことらしいんだけど。

ヒステリックなアホコメンテーターどもは「ダンナがいつも家にいて鬱陶しい。」「家事に口を出してくる。我慢の限界。」「家庭に仕事を持ち込まれて最悪。どっかよそでやってほしい。」だのと言いたい放題。

だけどよ?テメー誰が稼いだ金でのうのうと暮らしてやがんだ?
とまぁ、憤っちゃったわけよ。

で、そこでやはり俺は思ったわけ。やっぱ居酒屋って世に必要なもんなんだっつーこと。世の奥様方からすると、ダンナっつーもんはいつも家にいては邪魔なだけだし、定時で毎日帰られても鬱陶しいものらしい。
給料さえ振り込まれてきたら、あとはどうだっていいもんで、家事や子育てにはむしろ邪魔くさいモノらしい。トホホだよね。なんの為に働いているのやらわかんなくなっちまうよね(笑)
でもさ、そこには一定の理解を示して差し上げないと、後が面倒くさいからそこは我慢せなあかんのかもね。

昔聞いた話なんだけど、三田の大学の教授が定年まで無事に勤め上げられた理由に「毎日駒八さんで寄り道して、まっすぐ帰らなかったこと」って仰ってた…。という、話を聞いたことがあるんだよね。職場の諸々を家に持ち帰らないために寄り道して帰ってたんだって。なるほど、なるほど。ちょっと素敵な話よね。

そんなわけで皆、今はしゃーないからなるべく家でおとなしくしててさ、コロナ渦の過ぎ去った後の事を思い浮かべて乗り切ろうぜ!

Profile ねぶと屋店主 佐藤マコト

岡山県笠岡市にて魚居酒屋「ねぶと屋」を2010年より運営。2000年代にはテンポスバスターズに在籍しテキトーな営業スタイルで周囲より悪評を買う。広島でチェーン立ち上げに関わったり岡山の魚市場でブローカーみたいなことしたり。色んなとこ覗いて言うことだけはいっちょ前になった居酒屋オヤジ