『マコトのコゴト』其の四

東京でのサラリーマン生活を捨てて、放浪人生を歩み始めた。行き着いた先は、瀬戸内海を有する笠岡という小さな田舎町。駅前で店を営む五十路手前の居酒屋オヤジの愚痴や小言を綴ります。

安物買いの銭失い?タダより高いものはない!

よく「タダ」の為に あんな長い列に並んだりするよねって思ったりするんだけど、オレには信じられない訳でさ。 電車賃やガソリン代もかけて、時間と体力も使って大変だよね。で、俺の立場から見た場合どう見えるかって?多分タダでモノを配るのって、 再来店のきっかけ作りだと思ってやってるんでしょうけど、タダじゃないと多分、二度とは来ないと思うよ残念ながら、知らんけどね(笑)

さて、今回はもう一丁いってみるかな?

「ブランディング」とか「高付加価値販売」を何だと思ってんの?

近頃巷に溢れる安直な「ブランディング」という名の身の程知らずな「高付加価値の訴求」について言いたいことがあってさ。

最近よく見るよね「地域ブランド」だの「プライベートブランド(PB)」だのなんだのってさ。首をひねっちまう訳よ、ブランドって、そもそも何のことだっけかってね。

ブランドっつーと、普通に思い浮かぶのはルイヴィトンだのプラダだの、よくわかんねーけどさ。そういうブランドは、俺よく分からないんだけど、そのよく分からない俺でも、たまにそういうのに触れると使いやすさとか手触りとか、良さが伝わってくるよね。

オレごときでもたまーにそーゆーのに触れる機会があるんだけど、やっぱいいよね。 俺がそれらしきものに初めて触れたのは、それまで安物の革靴しか知らなかった俺に、友人が勧めていた「リーガル」だったかな。 半信半疑で履いてみたものの、履き心地はいいし、3倍長持ちしたしで、値段は倍でも結果お買い得だったよね。いい買い物したなって、今でもよく覚えてるよ。それと比べて、地方自治体などが主導する「地域ブランド」ってなぁさ、いったい何なんだよ?(笑)

誰がどんな根拠で自身持って勧めてきてるわけ? そもそも市役所や町役場の役人どもや商工会議所の職員のごときがモノの良し悪しわかってんのか? わかってたらあんなもんにブランディングしようとか思わないだろ? シガラミか? そのよくわかんねー野郎どもが推薦する証として「地域ブランド認証」するわけだろ? そもそもその候補って、自薦だろ? 面の皮厚いよね…。

「人脈」「親の七光り」とか、我田引水的なモンがないと自ら出れんよな? あと帰属意識とかかな? だから、商品の使い勝手とか使い心地とか満足度とか、そんなもん関係ねぇやな。だから本来の「ブランド」とは程遠いモンとしか消費者から受け取られねぇのよ。やめちまえっての(笑)

で、「高付加価値の訴求」ね。

そりゃせっかくのプロダクトアウトに付加価値をつけて売りたいって、気持ちはわからんこともないんだけどさ…。さっきのブランドの話のときにも同じようなこと言ったけど、付加価値なんてテメーでつけるモンでもなくて、認めてもらうモンなんじゃねーの? って思ったりするんだけどね。

自身で本当に良いものだと思うなら、思い切って高付加価値を訴求してみたらいいとは思うよ。けどね、大したことないものに高付加価値を訴求してどうすんのよ、消費者を馬鹿にするなよな。一度は引っかかっても二度目はねえよ。高付加価値を訴求してみて顧客がその価値を認めてくれたなら、 満足度がついてきたならばリピートしてくれるからさ。

飲食の場合なら、ただウマいもんを出すだけでなくハードとソフトと、その他全般のサービスを向上させなきゃね。わかりやすい指標があるじゃん? それが QSC ってわけよ。 お客様から見て一番やる気が伝わるのがそれだからね。

ってなわけで、また今日からも日々坦々と励みましょうや、オレも頑張るよ。

Profile ねぶと屋店主 佐藤マコト

岡山県笠岡市にて魚居酒屋「ねぶと屋」を2010年より運営。2000年代にはテンポスバスターズに在籍しテキトーな営業スタイルで周囲より悪評を買う。広島でチェーン立ち上げに関わったり岡山の魚市場でブローカーみたいなことしたり。色んなとこ覗いて言うことだけはいっちょ前になった居酒屋オヤジ