
一般的に、お酒を飲んだ後の〆に、ラーメンという方が多いと思います。今回の「マサキの休日食散歩」は、ある地方では当たり前かもしれませんが、「こんな〆もあり!」とサプライズしてしまう〆の一品をご紹介!
〜意外な〆〜
休日、急な友人のお誘いを受け、向かったのは、彼のお勧めの店「四代目鎌倉酒店 中野南口店」さん。さあ、いざ鎌倉へ? こちらのお店は、焼き物や刺身、すべてのおつまみがとてもリーズナブルなのに、とても美味しいんです。雰囲気も大衆立ち飲み酒場的で、なんとも落ち着きます。店員さんもフレンドリーで親しみやすく、明日の元気をもらえちゃう、そんなお店です。

ワイワイガヤガヤと活気のある店内で僕たちのテンションもアゲアゲ。程よく酔い、気が付いたらすっかり時間は23時、楽しい酒の席は、時間たつのが早いものです。
「久々にラーメン行くか?」という僕の提案に友人は、「いや、まだ待て!」と、財布を出す僕を制止して、彼はじっとカウンターを見つめ、なにやらここから先にある「これから」を待っている。
おや? 店員さんが、メニューの差し替えをはじめているではないか? まさか、深夜メニューの登場か? そんな期待が高まり、その差し替えメニューを見るとナント「やきとり屋の作る軍鶏出汁」の「沖縄そば」と「ソーキの沖縄そば」なる魅惑のメニューが!
沖縄料理屋さんでないのにイキナリなぜだ? 驚いた僕の顔を見た友人は、安堵なまなざしを送る。どうやら、今夜の彼から私へのサプライズが成功したのでしょう。ちょっと悔しいが、あえて乗ってやろうじゃないか、
ウマそうだしね。


ということで、早速「ソーキの沖縄そば」をオーダー。ムムッ、スープは軍鶏のうま味と香りたっぷり、なのにさっぱり。そして、〆にジャストなお手頃価格と、なおうれしい限り。しっかりとしたコシで麺の歯ごたえがとても心地よく、うま味たっぷりのスープが絡みつく感じで、麺をすするとスープと一緒に口の中へと運ばれる。なんともこのシズル感がたまらない。

あ、忘れちゃいけません「こーれーぐす(島とうがらしを泡盛に漬け込んだ沖縄県の調味料)」は、マストアイテム。泡盛の風味でそばのウマさは一気に深まり、辛味もあってますます食欲アップしちゃいます。多めにかけるのが僕流、なんなら家に持って帰りたいくらいです。
そして、もうひとつのマストアイテムは柔らか~いプリプリ豚軟骨、ソーキ。味わいはしっかり染みていて泡盛の香りが漂います。ここまで来ると沖縄旅行気分。
いや~、飲んだ〆に沖縄そばを食べたのは初めてかも。さっぱり出汁が、なんかヘルシーでギルティフリー。友人「これ、いいでしょ! この〆パターン、病みつきになるぜ!」と、ドヤ顔全開。「確かに!これぞまさしく大人の夜メシというか、〆だな!」と、お互い満足。この素敵な〆との出会い、友人に感謝ですね。
中野南口店の店主は沖縄県出身。故郷の味を皆様に楽しんでもらいたいと想いが詰まった1杯。23時以降のみ販売しています。(店主休暇等で、販売無の日もアリなので、レアなメニューです)

料理って、作り手の想いが伝わると、『美味しい!』と食べ手の心に染みわたります。だから美しい味で、美味しいなのでしょうね!
またまた良い休日になりました!
※『ソーキの沖縄そば、沖縄そば』は中野南口店のみ、店主が出勤している場合のみ販売です!(23時以降販売)2019年8月現在
休日食散歩に訪れたお店
四代目鎌倉酒店 中野南口店
休日食散歩人

松井 政貴
某飲食チェーンの会社で商品開発もやっています。約25年、長くこの業界にいますが、美味しい食材や料理と出会ったときの感動は、いつの時代も世代も一緒!食べ物って凄いですよね。そんな素敵なコト、皆さんと共感でき、どんどん仲間が増えたら!と思いを込めて。皆様、どうかよろしくお願いします