
JR中央線の高円寺駅から徒歩5~6分程の場所。昭和の匂いがプンプンする中華料理店がここ「七面鳥」。昭和文化に目がない私が、前々から恋い焦がれていたお店のひとつです。そしてこの度、ようやく念願叶ってのお邪魔と相成りました。気になる店内に早速潜入です。

車道の幅が広く、車が頻繁に行き交う通りに沿いに佇む建物。その周りとは一線を画し、モルタルなのか石造りのようで、かなり年季の入った「THE・昭和建築!」といった外観だ。白地に赤で中華料理と抜かれた色褪せた「呑める暖簾」が素敵過ぎます。
暖簾の中央には、店名の「七面鳥」と、電話番号が縦に入って、シンメトリーの安定感。ヤレたファサードと相まっての佇まいは、かなりの完成度の高さです。




カラカラとアルミの引戸を引いて、開店と同時に入店したのは私のみ。真っ先に目に飛び込んで来るのは、中華料理店には珍しい綺麗な白木のコの字カウンター。奥に厨房を構えたその造りは、どう見ても昭和の酒場としか思えません。


何はともあれビールを! と、自ら冷蔵ケースから取り出すのがこちらのお店のしきたりです。瓶ビールは、〈一番搾り〉〈キリンラガー〉〈スーパードライ〉に〈黒ラベル〉と、素晴らし過ぎなラインナップ! 迷わず〈キリンラガー〉大瓶を手に取り、栓を「シュポン」と開けて「プッハー (^^)」です。

ビールでノドを潤し、ひと息ついたところで見渡すと、青菜のお浸しと、練り物の煮物の豪華つき出し2点セットという代物が! しかも、これが無料とは驚き桃の木山椒の木! 私、これだけで十分なんですが(笑)

そうもいかないので、オーダーはつまみにもなる〈焼きそば〉をセレクト。奥の厨房からカランカランカラン、カランカランカランと、鍋を振る音が聞こえてくれば「嗚呼、この音。私の焼きそばなんだなぁ」と、口の中は唾液の大洪水。「お待ちどうさまです!」と、供されたそれは、作り手の丁寧さが伝わってくる、なんとも素敵なビジュアルです。



中華スープとお新香が付くのもありがたい限り。一つひとつに、店主の実直な姿勢が感じられます。もちろん味は、申し分ないおいしさ。焼きそばをつまみにビールをグビグビと堪能させて頂きました。

雰囲気はもちろん、料理に対するこちらのお店の姿勢。味と昭和好きには堪らない「七面鳥」さんに、またお邪魔したいと思います。ご馳走さまでした。

今宵のお店
七面鳥
東京都杉並区高円寺南4-4-15
【ハムカツ図鑑FileNo.12】

高円寺駅南口駅前の演歌が流れる大衆酒場。ハムカツはマヨ、辛子、ソースがデフォルトなのに、カット後揚げてるー、断面見えなーい。涙。。ハムカツLove❤️
お店「大将 高円寺本店」
▪︎ 形状: 正方形を斜めカット後、揚げ。1.5枚
▪︎ 厚さ(推定): 3.5㎜
▪︎ 衣: 中細
▪︎ 価格: 380円
ハムカツ堂 店主 profile

ハムカツ家の長男ハムカツ太郎。昭和の匂い愛好家であり、BUKATSUDO「みなとみらい昭和文化研究部」部長。2017/5/7「ワケありレッドゾーン」2018/7/17「マツコの知らない世界」に出演。とにかく『ハムカツLove❤️』なオトコでございます!
元祖!ハムカツドウはこちら
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ハムカツ太郎のハムカツドウ