ヨロ研通信vol.07

埼玉県さいたま市で、日本では普及していないヨーロッパ野菜や珍しい野菜をレストラン向けに栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会(ヨロ研)」。ちょっと見慣れない野菜と、栽培している若い農家さんたちを紹介します!

今週のお野菜「 フィレンツェ 」

本当の名前は「ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ」、お姫様みたいな名前ですね。ヨロ研が作っているイタリアナスのなかでも、とくに人気の高い品種です。

1個250グラム前後
日本の一般的なナスの約5倍です

フィレンツェはとても美味しい反面、「生産者泣かせ」のナスです。日本の一般的なナスは上手に作れば1株で200個ちかく収穫できますが、フィレンツェは栄養をたくさん使うので、1株あたり20個ぐらいしか収穫できません。また、大きいものは300gを超えるため、枝が折れやすく栽培にも気をつかいます。

イタリアのナスは、焼いたり揚げることで本来の美味しさが引き出されます。断面に塩を振って数分したら洗い流してアクを抜きます。フライパンで、いちど油を吸ったナスから再び油が染みだして焦げるぐらいじっくり焼くと、「ナスってこんなに美味しかったのか!」と感動しますよ。

北浦和のバー「beber」さんの「フィレンツェのミルフィーユフライ」は、輪切りにしたフィレンツェにトマトとチーズをはさみ、薄切り肉でくるんでフライにしたもの。越谷のそば店「朝日屋」さんでは、フィレンツェを扇形に広げた天ぷらが人気です。

「beber」さんの
「フィレンツェのミルフィーユフライ」

フィレンツェをたくさん栽培しているのは小澤さん。昨年、イタリアの料理学校の生徒たちが小澤さんの畑を訪れ、あまりにも美しいナスに「パーフェクト!」と叫んだそうです。

小澤さんの家庭では、輪切りにしたフィレンツェをピザ生地に見立て、チーズをのせて焼く料理が人気だとか。

小澤さんと、イタリアの国立調理学校SAFFIの生徒さんたち

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さいたまヨーロッパ野菜研究会 事務局 福田裕子

あちこちで野菜と農業の話をしているので「本当は何者なんですか?」とよく聞かれますが、本業は中小企業診断士です。