ヨロ研通信vol.09

埼玉県さいたま市で、日本では普及していないヨーロッパ野菜や珍しい野菜をレストラン向けに栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会(ヨロ研)」。ちょっと見慣れない野菜と、栽培している若い農家さんたちを紹介します!

今週のお野菜「 フェアリーテイル 」

フェアリーテイル(Fairy Tale)とは英語で「おとぎばなし」の意味。妖精が運んできたような、小さくて可愛らしいゼブラなすです。とにかく見た目がかわいいので、マルシェではすぐに売り切れてしまいます。

鈴なりのフェアリーテイル
大きさは大人の指くらいです

栽培しているのは、おなじみ生産者リーダーの小澤さんと神田さん。フェアリーテイルの栽培で大変なのは「サイズ合わせ」だそうです。フェアリーテイルは放っておくと15センチほどまで大きくなりますが、レストランなどで「使いやすい」といわれるサイズは8㎝~9.5㎝。小さい形を活かして1本まるごと使うことが多いので、盛りつけやすいサイズに合わせる必要があるのです。

手前がフェアリーテイル。周りのフィレンツェより背が低いです

そこで、毎日畑をまわって「8㎝~9.5㎝」のフェアリーテイルを収穫していきます。成長途中で「8㎝~9.5㎝」の期間は1日~2日。その期間を逃すと売りものになりません。

6年ぐらい前の小澤さん。ちょっと若い!?(笑)

フェアリーテイルは普通のナスよりも草丈が低いので、見逃さないよう、膝をついて這いつくばるように収穫します。小澤さんのナス畑には、這いつくばっても泥だらけにならないよう、雑草よけのシートが敷かれています。 フェアリーテイルのお勧めの調理法は、色を活かした丸揚げや天ぷら。高温で揚げると、綺麗なパープルになります。時間が経つと色が落ちてしまうので、食べる直前に揚げるのがコツです!

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さいたまヨーロッパ野菜研究会 事務局 福田裕子

あちこちで野菜と農業の話をしているので「本当は何者なんですか?」とよく聞かれますが、本業は中小企業診断士です。