ヨロ研通信vol.18

埼玉県さいたま市で、日本では普及していないヨーロッパ野菜や珍しい野菜をレストラン向けに栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会(ヨロ研)」。ちょっと見慣れない野菜と、栽培している若い農家さんたちを紹介します!

今週のお野菜
胡麻の香りでピリッと辛い「ルッコラ・ロケット」

10月初旬、関東の野菜は「端境期(はざかいき)」といって、出荷できる野菜の種類も量も減ります。そんな端境期に関係なく、髙橋さんの「ルッコラ・ロケット」は、ほぼ1年じゅう出荷できる頼もしい野菜です。

ヨロ研の畑があるさいたま市岩槻区では、25年ほど前からルッコラの栽培が始まり、いまも4件の農家が共同出荷しています。ヨロ研メンバーの高橋さんは、就農してすぐにルッコラの栽培をはじめ、キャリアは18年。ベテランです。

高橋さんは大きなビニルハウスを何棟も持っていて、その中で数種類の葉物野菜をローテーションしながら栽培しています。だから、時期によって波はあるものの、1年じゅうルッコラを栽培できるんです。

ルッコラの花

ルッコラの花を見てください。大根の花にそっくりです。生のルッコラにはコマの風味や苦みとともに、ぴりっとした辛味があります。この辛味成分は「芥子油(からしゆ)」と言って、ダイコンやワサビの辛さのもとになる成分です。

ルッコラは季節によって結構味が違います。夏大根が辛いのと一緒で、夏場はそのまま食べると飛び上がるほど辛いです。夏場、50度を超えるビニルハウスは人間にも過酷ですが、ルッコラは辛さをため込むことで、暑さに耐えているのかもしれません。

浦和のカジュアルフレンチ・アミーさんで。お肉にたっぷりの野菜を合わせます

ルッコラを美味しく食べるコツは、肉やオリーブオイルなど、油分のある素材と合わせること。
生のままサラダで食べることが多いルッコラですが、火を通す食べ方もおすすめです。特に高橋さんのルッコラは肉厚なので、炒めたり、かきあげ、胡麻和えにしても美味しいですよ。

ルッコラのビニルハウスで、髙橋さん満面の笑顔

さいたまヨーロッパ野菜研究会 事務局 福田裕子

あちこちで野菜と農業の話をしているので「本当は何者なんですか?」とよく聞かれますが、本業は中小企業診断士です。