ヨロ研通信vol.35

埼玉県さいたま市で、日本では普及していないヨーロッパ野菜や珍しい野菜をレストラン向けに栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会(ヨロ研)」。ちょっと見慣れない野菜と、栽培している若い農家さんたちを紹介します!

今週のお野菜 赤・緑・紫・黒「カラフル大根」

イタリアに住む日本人から「大根が手に入らない」という話を伺ったことがあります。特に南イタリアは少し掘っただけで石灰岩の層にぶつかってしまうため、日本の大根やゴボウのように地中深く育つ根菜を作れないのだそうです。

左が黒大根、右は紅大根。紅大根はいくつかの品種があります

ヨーロッパで大根というと、「黒大根」「ブラックスパニッシュ」などと呼ばれる大根が一般的です。黒大根はヨロ研でも栽培しています。黒いのは皮だけで、中は日本の大根のように真っ白。日本の大根よりも水分が少なく肉質はかためで、味も香りも強いです。

おすすめの食べ方は、薄切りにしてバターソテー。加熱することで辛さが消え、ちょっと芋っぽいほくほくした食感になります。皮ごと厚めに切ってポトフにしても美味しいですよ。

金子さんの大根畑。いろんな品種を植えています

最近、レストランからよくご注文をいただくのは、日本や中国の大根を品種改良したカラフルな大根です。真っ赤な「紅くるり大根」紫色の「紫大根」上が白で下が緑色の「ビタミン大根」など色も品種もさまざま。外側から白→緑→赤と色が変わる紅芯大根は、カービング(飾り切り)によく使われます。

断面。色の濃さは結構個体差があります。

こちらの「色鮮やか系」大根は水分が多くパリッとした食感で、生で食べても甘みが強い品種なので、サラダや浅漬け、ピクルスがおすすめです。カラフルな大根おろしにしても面白いですね。

緑・紫・白・赤の大根をおろしてみました

カラフル大根を生産しているのは、神田さん、金子さん、若谷さん。例年だと1,2月には凍ってしまって出荷できないのですが、今年は暖冬のため出荷できています。そのかわり「とう立ち」(花芽がついて固くなること)も早そうなので、お早めにどうぞ。

さいたまヨーロッパ野菜研究会 事務局 福田裕子

あちこちで野菜と農業の話をしているので「本当は何者なんですか?」とよく聞かれますが、本業は中小企業診断士です。