ヨロ研通信vol.47

埼玉県さいたま市で、日本では普及していないヨーロッパ野菜や珍しい野菜をレストラン向けに栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会(ヨロ研)」。ちょっと見慣れない野菜と、栽培している若い農家さんたちを紹介します!

今週のお野菜  アスパラガス

緑と紫があります

若谷さんのアスパラガスが出荷ピークを迎えています。

アスパラガスは宿根性(しゅっこんせい)といって、根っこの状態で冬を越え、春にタケノコのように出てきた新芽を食べます。

若谷さんのビニルハウスでは、ぴょこん!と芽を出したアスパラガスを1日1回、収穫しています。暖かくなってくると成長が早いので、1日2回収穫することもあります。

ぴょこん!

アスパラガスはとっても気の長―い野菜です。

まず、タネをまいてから最初に収穫できるまで、約3年かかります。

アスパラガスの太さや甘さは、地下の根にどれだけ栄養を蓄えているかによって違ってくるので、最初のころは収穫せずに、たっぷり堆肥を入れ、初夏から秋までは株を大きく育てて栄養を貯めます。

5年くらいで株が成熟して、ようやく美味しいアスパラが収穫できます。

アスパラガスの花。よく見るとかわいい

一般的なヨーロッパ野菜は年に2回収穫できますが、アスパラガスは年に1回だけ。しかも10年~15年ぐらい同じ場所で収穫するので、人気があっても簡単に栽培面積を増やせないんです。

美味しいアスパラガスの見分け方は、まず太いこと。太くても細くても筋の数は一定なので、太いほうがやわらかくてジューシーです。

時期によっても味が違い、春先のほうがやわらかく甘みがあり、糖度が高いです。暑くなるにつれ、成長が早くなるので、みずみずしくサクサクした食感になります。

紫と緑の2種類があり、紫のほうが美味しいと人気があるのですが、緑よりも芽が出てくる量が少ないので貴重品です。直売所やスーパーに並ぶと、あっという間に売れてしまいます。

ぴょこん! ぴょこん!

アスパラガスのうまみ成分、アスパラギン酸には疲労回復効果があり、ドリンク剤にも使われています。美味しくて疲れもとれる春の味をどうぞ。

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さいたまヨーロッパ野菜研究会 事務局 福田裕子

あちこちで野菜と農業の話をしているので「本当は何者なんですか?」とよく聞かれますが、本業は中小企業診断士です。